ヤバイ介護事業所(利用編)
「介護って大変な仕事だから職員さんには感謝しかない!」「介護事業所には感謝して当たり前!」こんな考えは捨てて下さい!!
ってことで、いつも『フクシる』をご覧頂き誠にありがとうございます。ご自分やご家族が介護事業所を利用する時にどのような点に注意し、どような視点で事業所を選択したら良いのか。そんな少し切り込んだテーマについてお話したいと思います。これは介護福祉の仕事をする立場、また家族介護者である立場の2つの視点でまとめていきます。
ヤバイ事業所を見極める!
生活を送るうえで、ケアを受ける必要が生じても、自分らしく生きる権利は誰にでもあります。様々な事情により、デイサービスや特別養護老人ホームなどの介護事業所を利用することになったとしても、単純に空いている事業所を利用しようなんて安易な考えはおすすめ出来ません!ヤバイ介護事業所を選択しては、自分らしい生活が失われるのはもちろん、意欲は低下し、身体機能へ影響をおよぼし、寝たきり生活になってしまう可能性は大です!様々な視点でヤバイ介護事業所を見極める必要があります。
基本理念とかいうお飾りは無視
介護事業所には法人基本理念や、職員の心得みたいなものがだいたいあります。あって当たり前。さらに言えば「あるだけ」の事業所もあるはずです。つまり実践されていないということですね。理念などは事業所に浸透し実践されているかどうかを見極めることが重要になります。もちろん素晴らしいケアを実践されている事業所もありますし、その中には基本理念を掲げていない事業所もあります。
いつも空室ありはヤバイ!?
継続的な空室ありは要注意です。高齢社会においていつまでも空室があるのはそれなりの理由が必ずあります。「空いてたラッキー!」の気持ちも分かりますが、いったん冷静になり事業所の特徴や状況を把握するよう努めましょう。空室がある主な理由で考えられるものは・・・
- 職員の確保が出来ていない(離職が止まらないブラック事業所)。
- 事業所側に都合が良い利用者を選別している(手がかからない利用者を待っている)。
- そもそも評判が悪い(本当にヤバイとこ・・・)。
- 感染症等を理由に利用者受け入れを止めている(サービス提供よりも事業所の安全が第一)。
利用開始後も油断禁物!
この事業所は大丈夫そうだ!雰囲気も良いしお願いしてみよう!とサービスを開始した後も油断は禁物です。たとえサービスを開始したとしても、事業所選択は自由であり変更も可能です。ご本人またはご家族が「らしい生活」を送るためにも、油断をせず、妥協をせずに事業所に目を向けましょう!
初回面接時も見える事業所の思惑
介護事業所のサービス利用開始時には、サービス担当者会議や契約を行う必要があります。その中で、介護事業所の担当者の聞き取り方や言動によって、見えてくるものがあるのです。初回面接時においてケアの注意点ばかり聞いてくる事業所だった場合、ちょっと警戒しておきましょう。食品アレルギー、食事制限、服薬などの注意点ばかり聞いてくる事業所は、安全重視のトラブル回避思考の事業所です。もちろんこれが悪いわけではありませんが、安全ばかり重視していては、ご本人に本当に必要な安心感は得られません。ご本人の趣味、日常生活のこだわり、好きな食べ物など、ご本人らしさを聞いてくれる事業所は安心ですね!