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海賊とよばれた男の言葉「互譲互助」

海賊とよばれた男の言葉「互譲互助」

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サイトのコーディネーターとしてまだまだ不慣れでありますが、末長くよろしくお願い致します。
今回は、「海賊とよばれた男」が残したフクシに関する言葉を紹介したいと思います!

海賊とよばれた男とは?

海賊とよばれた男・・・これはそもそも歴史経済小説のタイトルです。この小説は、出光興行創業者である出光佐三さんをモデルとし、小さな商店が大企業に成長していく物語が描かれています。

2016年には映画化。戦後の混乱期にも関わらず社員を誰も解雇せず、復興に向けて突き進む姿を岡田准一さんが演じました。

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出光佐三「経営の原点」

「人間尊重」

人間尊重は、人間が人間を尊重することであって、人間を中心とした考え方である。自ら省みて尊重すべき人となり、こうしてお互いに尊重しあうということである。自ら省みて尊重すべき人とはどういう人であるか。これも理屈を並べたてれば、とめどもないむずかしいことである。しかしながら、これも理屈ぬきに常識をもって実際的に考えればきわめて簡単なことである。自ら顧みて平和を作り、人類の福祉増進に役立つような人として恥ずかしからぬ、実に尊重すべき人となることである。さらに進んでこういう人々がお互いに尊重しあって、一致団結して平和・福祉の増進に尽くすということである。』

この「人間尊重」の想いは、出光佐三さんが残した様々な言葉に強く込められています。

家族形態の変化、少子高齢、人口減少の人と人との関係が薄れていく現代、「人間が人間を尊重する」ことの重要性を再認識する必要があるように感じます。

出光佐三の名言「士魂商才」

生活を質素にしたり、われわれが経費を節約するというようなことは金を尊重することで、奴隷になることではない。

それからまた、合理的に社会・国家のために事業を経営してそして、合理的に利益をあげる。これは金を尊重することだ。

しかしながら、昔の商人のように人に迷惑かけようが、社会に迷惑かけようが、金を儲けりゃいい。これは金の奴隷である。それを私はとらなかった。

しかし、私は金を尊重する。昔の侍が金を尊重することを知っておったならば私の先生が私に書いてくださった額にあるように
士魂商才 侍の魂を持って商売人の才を発揮せよ。

この士魂商才が武士によって発揮されて日本の産業は、明治時代に外国のいいところを採り入れて、りっぱな事業家がたくさん出たと思うのです。

 

出光佐三のフクシる言葉

ここまで出光佐三さんの有名な言葉を少しだけ紹介させて頂きました。福祉的思考があるからこそ社員を大切にし、互いに尊重することを徹底したからこそ福祉と経営の好循環が生まれたのではないでしょうか。私が最も大切にしたいと思った福祉的名言を紹介していきます。

互譲互助

個人主義は利己主義になって、自分さえ良ければいい、自分が金を儲ければ人はどうでもいい、人を搾取しても自分が儲ければいいということになっている。

ところが本当の個人主義というのは、そうではなくてお互いに良くなるという個人主義でなければならない。それから自由主義はわがまま勝手をするということになってしまった。

それに権利思想は、利己、わがままを主張するための手段として人権を主張する。
この立派な個人主義、自由主義、権利思想というものが悪用されているのが今の時代で、行き詰っている。

それで私はよく会議で言うんだが、
「お互いという傘をかぶせてみたまえ。個人主義も結構じゃないか。個人が立派に力強くなっておって、そしてお互いのために尽くすというのが、日本の無我無私の道徳の根源である。自由に働いて能率を上げて、お互いのために尽くすというならこれまた結構である。それから自分が人間としてしっかり権利をもって、お互いのために尽くすというなら結構だ。」
と言うんです。

互譲互助、無我無私、義理人情、犠牲とかはみんな「お互い」からでてきている。
大家族主義なんていうのも「お互い」からでてきている。
その「お互い」ということを世界が探しているということなんだ。

互譲互助を考える

現在の日本において「自由」をどのように認識しているのか?強く疑問を持たれる方も少なくないでしょう・・・。

①「自由奔放」・・・まさにこれがわがまま勝手をするということ。

②「責任ある自由」・・・自分自身の自由には責任が伴い、他人の自由も尊重する。

今の日本はどちらで自由を認識しているのでしょうか。私が互譲互助の言葉が強く印象に残ったのは、デンマーク研修に行った際に耳した言葉「責任ある自由」と結びついたからです。デンマークでは互いに助け合う重要性や、責任ある自由について幼児期から教育していきます。教育こそが福祉国家の基盤になっているのです。日本の教育課程においても、福祉的教育の充実などの方向転換が必要なのかもしれません。

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