幸せな国デンマークの「ヒュッゲ」
幸福度ランキング上位の常連、デンマークの幸福感には「ヒュッゲ」が関係していると言われています。
「ヒュッゲ(hygge)」とは、「幸せを感じる心地よいことや時間」という意味を持つデンマーク語です。本ページでは、幸せの国と言われるデンマークの幸福感と「ヒュッゲ」の関係について紐解いてみたいと思います。
「ヒュッゲ」とは
「ヒュッゲ」という言葉について
デンマーク語である「ヒュッゲ」は、どの国の言葉でも翻訳しにくい概念だと言われています。
「ヒュッゲ」の意味は、「幸せを感じる心地良さや、心地良いことや時間。」という意味を持ち、本質的な幸せをごく自然に追求する優しい考え方に世界中から賛同と注目が集まっています。
また、デンマークは自分だけの幸せだけではなく、他者の幸せや自由を認め合う考え方がしっかりと根付いています。
「ヒュッゲ(hygge)」の発音は、「フ」と「ヒュ」の間のような発音から始まるため、どの国の人でも発音が難しいとされています。
・日々を楽しく過ごす心の持ち方
・人と人との触れ合いから生まれる居心地の良さ
デンマークの「ヒュッゲ」と生活
「ヒュッゲ」は、「幸せを感じる心地良さ」や「心地良いことや時間」を意味する言葉ですが、ただ言葉が存在するだけではなく、デンマークでは生活の中において様々なところに「ヒュッゲ」が取り入れられています。
デンマークの人々は、幼い頃から「ヒュッゲ」な生活や空間を作るように考え、自分たちの生活を自分たちで豊かにしようとすることがとても得意で、日々の暮らしに工夫をします。
幸せな国に学ぶ「ヒュッゲ」の実践
ちょっとしたブームを迎えている「ヒュッゲ」。幸せな国デンマークでは日常生活の様々な所にヒュッゲポイントがあります。
ここでは「ヒュッゲ」な生活を送るためのヒントをまとめていきます。
家族や友人との時間を大切にする
デンマークでは仕事よりも家族や友人との時間をとても大切にします。日本のようにダラダラと残業をすることもしません。
仕事の基本は定時出勤、定時退社。週の労働時間は37時間と厳しく決められているため、プライベートの時間を大切にしようという考え方は、制度にまで浸透しています。
仕事とプライベートのメリハリを大切にして、家族や友人と楽しく過ごす時間を多くする生活スタイルが主流です。
外出するときは自転車!?
幸せな国デンマークは、自転車好きという国民性もあります。
デンマークでは、車を購入する際に高い税金が発生するため、自動車の代わりに自転車を移動手段とするため、国としても自転車を利用しやすいように環境整備を進められています。
自転車での移動が「ヒュッゲ」の実践となることは科学的な根拠もあります。自転車のような単純でリズミカルな動作は運動意欲を高め、やる気を出すドーパミンや、幸せホルモンとも呼ばれているセロトニンの分泌を高める働きがあると言われています。
自転車移動は、自然の風や音とも触れ合う習慣にもなり、気軽に止まったり移動ルート変更が出来るため、色々な偶然や楽しみを見つけられるのもメリットです。
キャンドルで癒しの空間を
日照時間が短いデンマークでは、キャンドルや暖炉を使うことが多く、デンマークのキャンドル消費量は世界一とも言われています。
キャンドルの柔らかい光はリラックス効果を高め、同時に幸福感も得られると考えられています。特に、お風呂の前や寝る前に火を灯すことで手軽に癒しの空間を作ることができます。
たまにはスマホを眺めることを休み、暖かい灯りを見つめゆっくり過ごすのも良いかもしれません。
手作りの温もりとありがたさ
デンマークは寒い冬が長く続く国でもあり、母やおばあちゃんは子や孫へセーターや手袋を手編みで着せているようです。
手編みには、機械で大量生産された物にはない温もりや愛情が詰まっていますし、プレゼントされた側も大切にしようとする気持ちも芽生えるはずです。
また、「物を贈った」「物を貰った」のやり取りだけではなく、人と人との関係性もより良くなるはずです。
家具やインテリアを工夫する
生活空間における「ヒュッゲ」は、家具やインテリアを工夫しお部屋を快適で居心地が良い空間にすることが基本です。「ヒュッゲ」を実践するデンマークでも「家」には特に工夫していると言われています。
北欧の家具には「ヒュッゲ」に最適なものが多くあり、実用性の面でも優れています。
北欧家具はシンプルなデザインが特徴ですので、すでに使っている家具やインテリアとも相性が良く、どんな空間にも調和しながら癒し空間を演出してくれます。
また、家具やインテリアで「ヒュッゲ」を実現するポイントは自然素材です。木製家具などの自然素材によるインテリアがオススメであり、観葉植物や季節の花などの植物を取り入れるのもポイントです。
まとめ